タイムシフト

ここでは、<TIMEPERIOD>_before() という形式の関数について説明します。これらの関数は、対応する期間の値をグラフに表示します。この値自体に大きな意味はありませんが、現在値と組み合わせることで、アプリケーションのパフォーマンスについて有益なインサイトを得られることがあります。

タイムシフト

関数説明
timeshift()メトリクスの現在のタイムスタンプより任意の <TIME_IN_SECOND> 前の値をグラフ化します。timeshift(<METRIC_NAME>{*}, -<TIME_IN_SECOND>)

たとえば、これを使用して現在のシステム負荷を 2 週間前 (60*60*24*14 = 1209600) の負荷と比較する場合は、次のようなクエリになります。

timeshift(avg:system.load.1{*}, -1209600)

1 時間前

関数説明
hour_before()メトリクスの現在のタイムスタンプより 1 時間前の値をグラフ化します。hour_before(<METRIC_NAME>{*})

例として、system.load.1hour_before() 値を破線で示します。この例では、マシンが午前 6:30 に起動し、hour_before() 値が 7:30 のマークから表示されています。もちろんこの例は、hour_before() の値が実際の値と合致するように特別に作成されています。

hour before の例

1 日前

関数説明
day_before()メトリクスの現在のタイムスタンプより 1 日前の値をグラフ化します。day_before(<METRIC_NAME>{*})

例として、nginx.net.connectionsday_before() 値を明るい細線で示します。この例では、1 週間分のデータを表示できるため、day_before() のデータが簡単にわかります。

day before の例

1 週前

関数説明
week_before()メトリクスの現在のタイムスタンプより 1 週間 (7 日) 前の値をグラフ化します。week_before(<METRIC_NAME>{*})

例として、cassandra.db.read_countweek_before() 値を破線で示します。この例では約 3 週間分のデータを表示できるため、week_before() のデータが簡単にわかります。

week before の例

1 か月前

関数説明
month_before()メトリクスの現在のタイムスタンプより 1 か月 (28 日/4 週間) 前の値をグラフ化します。month_before(<METRIC_NAME>{*})

例として、aws.ec2.cpuutilizationmonth_before() 値を細実線で示します。

month before の例

カレンダーシフト

カレンダーシフト機能は、プライベートダッシュボードのクラウドコストデータソースでのみ利用可能です。
関数説明
calendar_shift()メトリクスの現在のタイムスタンプから前の日、週、または月の値をグラフ化します。calendar_shift(<METRIC_NAME>{*})

calendar_shift() 関数にアクセスするには、Add function ボタンをクリックし、Timeshift > Month before を選択します。カレンダーシフトを使用すると、同じメトリクスを同等の期間で比較できます。以下は、2 週間前の calendar_shift() の値と現在の値を比較したクラウドコストメトリクス aws.cost.net.amortized の例です。

2 週間前と現在の `aws.cost.net.amortized ` メトリクス値を比較するために使用される calendar_shift() 関数の例

その他の関数


その他の参考資料