このガイドでは、Datadog Webhooks インテグレーションを使用して、モニターがアラートを出すときに、Freshservice で新しいチケットを開く方法について説明します。

セットアップ

最初に Webhooks インテグレーションタイルを開き、Configuration タブに移動して画面の一番下にあるフォームまでスクロールし、新しい Webhook を追加します。

名前

Webhook に名前を付けます。この名前がモニターメッセージに @webhook-<名前> で表示されます。たとえば、Webhook に freshservice という名前を付けた場合、モニターメッセージで @webhook-freshservice をメンションすれば、モニターからチケットを開くことができます。

URL

Freshservice には 2 つのバージョンの API があります。このガイドでは V2 を使用しますが、JSON ペイロードに少し修正を加えれば、V1 を使用することもできます。

URL フィールドに、次のエンドポイントを入力します。

https://<YOUR_DOMAIN>.freshservice.com/api/v2/tickets

ペイロード

新しいチケットの JSON ペイロードを入力します。次の例は、必須フィールドだけを使用しています。ペイロードのカスタマイズオプションについて、詳しくは Freshservice のチケットエンドポイントを参照してください。

{
  "email": "[チケットに関連付けるメールアドレス]",
  "subject": "$EVENT_TITLE",
  "description": "<img src=\"$SNAPSHOT\" /><hr/>$TEXT_ONLY_MSG",
  "status": 2,
  "priority": 2
}

:

  • $EVENT_TITLE などの値は、Webhook インテグレーションで使用される変数です。この変数の一覧と、それぞれの意味については、Webhook インテグレーションタイル、または Webhook インテグレーションのドキュメントを参照してください。
  • email フィールドには $EMAIL 変数を使用せず、メールアドレスを直接入力してください。この変数は、Webhook をイベントストリームでメンションする場合にのみ値が入力され、モニターアラート内では使用されません。
  • ペイロードの description フィールドは HTML を受け取ります。$EVENT_MSG 変数は、モニターのメッセージを Markdown で表示しますが、Freshservice の API には対応していないため、上記の例では $TEXT_ONLY_MSG をグラフのスナップショットと一緒に使用しています。
  • statuspriority のフィールドには、さまざまな値に対応付けられた数値を指定します。これらの値については、Freshservice によるチケットエンドポイントの情報を参照してください。

認証

Freshservice の API は、Basic 認証を使用します。Base64 でエンコードされた資格情報を、Authorization リクエストヘッダーで送る必要があります。ユーザー名とパスワードを ユーザー名:パスワード の形式で入力するか、または Freshservice API のキーを、資格情報として送ることができます。

Webhook でこれを設定するには、以下を Headers セクションに追加します。

{"Authorization": "Basic <BASE64でエンコードされた資格情報>"}

最後に

Webhook インテグレーションタイルで、Install Integration または(以前に Webhook の定義を入力していれば)Update Configuration をクリックし、変更を保存します。

使用方法

@webhook-<名前> をモニターメッセージに追加します。モニターの状態が変わると Webhook がトリガーされます。

@ メンションは、以下の例のように {{#is_alert}} または {{#is_warning}} 条件の内部に追加することをお勧めします。

{{#is_alert}}
    {{host.name}} がダウンしました!
    @webhook-freshservice
{{/is_alert}}

モニターがアラートをトリガーすると、新しいチケットが Freshservice のダッシュボードに表示されます。条件付きステートメントを使用しない場合は、モニターが回復したときに Webhook がもう一度トリガーされるため、新しいチケットが作成されます。

制限

チケットの作成

Webhooks インテグレーションで可能なのはチケットの作成だけです。既存のチケットを更新するには PUT メソッドが必要ですが、Webhooks インテグレーションがサポートするのは POST メソッドだけです。

ステータスと優先度

$ALERT_STATUS$PRIORITY の変数は、Freshservice の API が期待する数値ではなく、(ALERTNORMAL などの)文字列を返します。さまざまなレベルのステータスやプライオリティを設定するには、重複する Webhook を作成して、ステータスとプライオリティのフィールドをハードコーディングし、それらの Webhook を関連する条件付きステートメントの内部で @-メンション してください。以下に例を示します。

{{#is_warning}}
    ディスクスペースの使用率が 80% を超えました
    @webhook-freshservice-warning
{{/is_warning}}
{{#is_alert}}
    ディスクスペースの使用率が 95% を超えました
    @webhook-freshservice-alert
{{/is_alert}}

タグ付け

タグ付けは Freshservice API でサポートされていますが、以下の点に注意してください。

  • JSON ペイロードの tags パラメーターは、配列にする必要があります。つまり、Webhook の $TAGS 変数は(コンマで区切られた文字列のリストを返すので)使用できません。
  • JSON ペイロードに追加するタグに : の文字を含めると、Datadog のすべてのタグを Freshservice に対応付けできない場合があるので避けてください。タグに : の文字が存在すると、リクエストが失敗します。
  • Freshservice のタグに使用できる変数について詳しくは、Webhook インテグレーションのドキュメントを参照してください。以下の例では、$HOSTNAME$ORG_ID が使用されています。
{
  "email": "<チケットに関連付けるメールアドレス>",
  "subject": "$EVENT_TITLE",
  "description": "<img src=\"$SNAPSHOT\" /><hr/>$TEXT_ONLY_MSG",
  "status": 2,
  "priority": 2,
  "tags": ["$HOSTNAME", "$ORG_ID"]
}

トラブルシューティング

モニターのトリガー後に Webhook が送信に失敗する場合は、イベントストリームに移動して、sources:webhooks status:error を探してください。Webhooks が失敗したイベントを探し、そこに含まれる情報(以下の例を参照)をトラブルシューティングに使用することができます。

- Reply status code was: HTTP 401
- Reply content was:
  {"code":"invalid_credentials","message":"You have to be logged in to perform this action."}

その他の参考資料

お役に立つドキュメント、リンクや記事: