概要
Google Gemini を使用して、チャット ボットやデータ抽出ツールなどの LLM を活用するアプリケーションを監視、トラブル シューティング、評価します。
LLM アプリケーションを構築している場合は、Datadog の LLM Observability を使用して問題の根本原因を調査し、運用パフォーマンスを監視し、LLM アプリケーションの品質、プライバシー、安全性を評価してください。
トレースの調査方法の例については、LLM Observability のトレース ビューの動画 を参照してください。
セットアップ
LLM Observability: Google Gemini を使用して LLM アプリケーションのエンド ツー エンドの可視性を実現
LLM Observability はさまざまな環境で有効化できます。ご利用のシナリオに応じて適切なセットアップに従ってください。
Python 向けのインストール
Datadog Agent がない場合:
ddtrace
パッケージをインストール:
- Agentless モードを有効にして、次のコマンドでアプリケーションを起動:
DD_SITE=<YOUR_DATADOG_SITE> DD_API_KEY=<YOUR_API_KEY> DD_LLMOBS_ENABLED=1 DD_LLMOBS_AGENTLESS_ENABLED=1 DD_LLMOBS_ML_APP=<YOUR_ML_APP_NAME> ddtrace-run python <YOUR_APP>.py
すでに Datadog Agent をインストール済みの場合:
- Agent が実行中で、APM と StatsD が有効になっていることを確認します。たとえば、Docker では次のコマンドを使用します:
docker run -d \
--cgroupns host \
--pid host \
-v /var/run/docker.sock:/var/run/docker.sock:ro \
-v /proc/:/host/proc/:ro \
-v /sys/fs/cgroup/:/host/sys/fs/cgroup:ro \
-e DD_API_KEY=<DATADOG_API_KEY> \
-p 127.0.0.1:8126:8126/tcp \
-p 127.0.0.1:8125:8125/udp \
-e DD_DOGSTATSD_NON_LOCAL_TRAFFIC=true \
-e DD_APM_ENABLED=true \
gcr.io/datadoghq/agent:latest
- まだでなければ、
ddtrace
パッケージをインストール:
ddtrace-run
コマンドでアプリケーションを起動して、トレーシングを自動的に有効化:
DD_SITE=<YOUR_DATADOG_SITE> DD_API_KEY=<YOUR_API_KEY> DD_LLMOBS_ENABLED=1 DD_LLMOBS_ML_APP=<YOUR_ML_APP_NAME> ddtrace-run python <YOUR_APP>.py
注: Agent がカスタム ホストまたはポートで実行されている場合は、DD_AGENT_HOST
と DD_TRACE_AGENT_PORT
を適切に設定してください。
サーバーレス環境で LLM Observability を実行している場合:
次の環境変数を設定して LLM Observability を有効化:
DD_SITE=<YOUR_DATADOG_SITE> DD_API_KEY=<YOUR_API_KEY> DD_LLMOBS_ENABLED=1 DD_LLMOBS_ML_APP=<YOUR_ML_APP_NAME>
注: サーバーレス環境では、サーバーレス関数の実行が終了すると Datadog が自動的にスパンをフラッシュします。
Google Gemini の自動トレーシング
Google Gemini インテグレーションは、Google AI Python SDK のコンテンツ生成呼び出しに対する自動トレーシングを提供します。これにより、Google Gemini の各種操作について、レイテンシ、エラー、入力および出力メッセージ、トークン使用量が取得されます。
同期および非同期の Google Gemini 操作の両方で、次のメソッドがトレースされます:
- コンテンツ生成 (ストリーム呼び出しを含む):
model.generate_content()
, model.generate_content_async()
- チャット メッセージ:
chat.send_message()
, chat.send_message_async()
これらのメソッドに追加のセットアップは不要です。
検証
アプリケーション ログでスパンが正常に作成されていることを確認し、LLM Observability がスパンを正しく取得していることを検証します。ddtrace
インテグレーションの状態を確認するには、次のコマンドを実行します:
セットアップが正しいことを確認するため、次のメッセージを探してください:
デバッグ
セットアップ時に問題が発生した場合は、--debug
フラグを指定してデバッグ ロギングを有効化してください:
これにより、Google Gemini のトレースに関する問題を含む、データ送信やインスツルメンテーションに関連するエラーが表示されます。
収集データ
メトリクス
Google Gemini インテグレーションにはメトリクスは含まれていません。
サービス チェック
Google Gemini インテグレーションにはサービス チェックは含まれていません。
イベント
Google Gemini インテグレーションにはイベントは含まれていません。
トラブル シューティング
お困りの場合は Datadog サポート までお問い合わせください。