概要

Cacti からメトリクスをリアルタイムに取得すると、以下のことができます。

• Cacti の状態を視覚化および監視できます。
• Cacti のフェイルオーバーとイベントの通知を受けることができます。

計画と使用

インフラストラクチャーリスト

Cacti チェックは Datadog Agent パッケージに含まれています。メトリクスの収集を開始するには、次の手順に従います。

1. librrd ヘッダーおよびライブラリをインストールします。
2. Python バインディングを rrdtool にインストールします。

ヘッダーおよびライブラリ

Debian/Ubuntu の場合

sudo apt-get install librrd-dev

RHEL/CentOS の場合

sudo yum install rrdtool-devel

Python バインディング

以下のコマンドを使用して、rrdtool Python パッケージを Agent に追加します。

sudo -u dd-agent /opt/datadog-agent/embedded/bin/pip install rrdtool

ブラウザトラブルシューティング

Datadog ユーザーの作成

1. Cacti データベースへの読み取り専用権限を持つ Datadog ユーザーを作成します。

   sudo mysql -e "create user 'datadog'@'localhost' identified by '<MYSQL_PASSWORD>';"
   sudo mysql -e "grant select on cacti.* to 'datadog'@'localhost';"
   

2. ユーザーと権限をチェックします。

   mysql -u datadog --password=<MYSQL_PASSWORD> -e "show status" | \
   grep Uptime && echo -e "\033[0;32mMySQL user - OK\033[0m" || \
   echo -e "\033[0;31mCannot connect to MySQL\033[0m"
   
   mysql -u datadog --password=<MYSQL_PASSWORD> -D cacti -e "select * from data_template_data limit 1" && \
   echo -e "\033[0;32mMySQL grant - OK\033[0m" || \
   echo -e "\033[0;31mMissing SELECT grant\033[0m"
   

3. datadog-agent ユーザーに RRD ファイルへのアクセス権を付与します。

   sudo gpasswd -a dd-agent www-data
   sudo chmod -R g+rx /var/lib/cacti/rra/
   sudo su - datadog-agent -c 'if [ -r /var/lib/cacti/rra/ ];
   then echo -e "\033[0;31mdatadog-agent can read the RRD files\033[0m";
   else echo -e "\033[0;31mdatadog-agent can not read the RRD files\033[0m";
   fi'
   

Agent の構成

1. Agent が MySQL に接続するように構成し、cacti.d/conf.yaml ファイルを編集します。使用可能なすべてのコンフィギュレーションオプションの詳細については、cacti.d/conf.yaml のサンプルを参照してください。

   init_config:
   
   instances:
     ## @param mysql_host - string - required
     ## url of your MySQL database
     #
     - mysql_host: "localhost"
   
       ## @param mysql_port - integer - optional - default: 3306
       ## port of your MySQL database
       #
       # mysql_port: 3306
   
       ## @param mysql_user - string - required
       ## User to use to connect to MySQL in order to gather metrics
       #
       mysql_user: "datadog"
   
       ## @param mysql_password - string - required
       ## Password to use to connect to MySQL in order to gather metrics
       #
       mysql_password: "<MYSQL_PASSWORD>"
   
       ## @param rrd_path - string - required
       ## The Cacti checks requires access to the Cacti DB in MySQL and to the RRD
       ## files that contain the metrics tracked in Cacti.
       ## In almost all cases, you'll only need one instance pointing to the Cacti
       ## database.
       ## The `rrd_path` will probably be `/var/lib/cacti/rra` on Ubuntu
       ## or `/var/www/html/cacti/rra` on any other machines.
       #
       rrd_path: "<CACTI_RRA_PATH>"
   

2. Agent を再起動します。

検証

Agent の status サブコマンドを実行し、Checks セクションで cacti を探します。

リアルユーザーモニタリング

データセキュリティ

収集データ

1. Datadog Agent で、ログの収集はデフォルトで無効になっています。以下のように、datadog.yaml ファイルでこれを有効にします。

   logs_enabled: true
   

2. Cacti ログの収集を開始するには、次のコンフィギュレーションブロックを cacti.d/conf.yaml ファイルに追加します。

   logs:
     - type: file
       path: /opt/cacti/log/cacti.log
       source: cacti
   

   path パラメーターの値を環境に合わせて変更します。使用可能なすべてのコンフィギュレーションオプションについては、cacti.d/conf.yaml のサンプルを参照してください。

3. Agent を再起動します。

ヘルプ

Cacti チェックには、イベントは含まれません。

ヘルプ

Cacti チェックには、サービスのチェック機能は含まれません。

ヘルプ

既知の問題

このインテグレーションが使用する Python ライブラリは、状況によってはメモリリークが発生することがあります。これが発生する場合は、1 つの回避策として、rrdtool の代わりに python-rrdtool パッケージをインストールしてください。この古いパッケージはメンテナンスされておらず、このインテグレーションでは公式にサポートされていませんが、メモリに関する問題の解決に利用できます。

このメモリリークの問題を追跡する Github イシューがオープンされています。

ご不明な点は、Datadog のサポートチームまでお問合せください。