Kubernetes 対応の Cluster Agent

概要

Datadog Cluster Agent は、合理的かつ一元的にクラスターレベルの監視データを収集します。Cluster Agent は、API サーバーとノードベースの Agent の間のプロキシとして機能し、サーバーの負荷を軽減します。また、クラスターレベルのメタデータをノードベースの Agent にリレーすることで、Agent はローカルで収集したメトリクスのメタデータを充実させることができます。

Datadog Cluster Agent を使用すると、次のことができます。

  • Agent がインフラストラクチャーに与える影響を軽減できます。
  • ノードベースの Agent がそれぞれのノードに隔離されるため、RBAC 規則の機能は、メトリクスとメタデータを kubelet から読み取るだけに縮小されます。
  • Node Agent がローカルで収集したメトリクスを充実させられるよう、API サーバー内にのみ存在するクラスターレベルのメタデータを Node Agent に提供します。
  • サービス、SPOF、イベントの監視など、クラスターレベルのデータの収集を有効化します。
  • カスタム Kubernetes メトリクスと外部メトリクスで HPA (Horizontal Pod Autoscaling) を使用します。詳しくは、カスタムおよび外部メトリクスでのオートスケーリングガイドを参照してください。

Helm chart v2.7.0 または Datadog Operator v1.0.0+ を使用して Datadog Agent をインストールした場合、Datadog Cluster Agent はデフォルトで有効化されます

Docker をお使いの場合、Datadog Cluster Agent は Docker Hub と GCR で利用できます。

Docker Hub にはイメージのプルレート制限があります。Docker Hub をご利用でない場合は、Datadog Agent および Cluster Agent の構成を更新して、GCR または ECR からプルすることをお勧めします。手順については、コンテナレジストリの変更を参照してください。

Agent と Cluster Agent の最小バージョン

Kubernetes の後期バージョンに関連する一部の機能では、Datadog Agent の最低バージョンが必要です。

Kubernetes バージョンAgent バージョンCluster Agent バージョン理由
1.16.0+7.19.0+1.9.0+Kubelet メトリクスの非推奨化
1.21.0+7.36.0+1.20.0+Kubernetes リソースの非推奨化
1.22.0+7.37.0+7.37.0+ダイナミックサービスアカウントトークンをサポート

その他の参考資料