Synthetic APM

概要

Synthetic モニタリングとの APM インテグレーションを使用すると、失敗したテストランから生成されたトレースを見ることで、テストランが失敗した問題の根本原因を探ることができます。

ネットワーク関連の仕様 (テストから) に加えてバックエンド、インフラストラクチャー、ログの情報 (トレースから) を得ることで、ユーザーが目にしたのと同じようにアプリケーションが挙動する詳細な様子を確認することができます。

使用方法

本ページの記述は、APM の HTTP API テストMultistep API テストブラウザテストに適用されます。

前提条件

  • サービス、およびテストを実行するエンドポイントが APM 側でトレースされていること
  • サービスが HTTP サーバーを使用していること。
  • HTTP サーバーで、分散型トレーシングをサポートするライブラリが使用されていること。

トレースされている HTTP サーバーを対象とするテストを作成します。Datadog は、サーバーによって生成されたトレースを、対応するテスト結果に自動的にリンクします。

ブラウザテストの結果をリンクするには、APM インテグレーションヘッダーを追加する URL を許可します。これは、Synthetic の設定で行うことができます。 ワイルドカードには * を使用してください。

https://*.datadoghq.com/*

サポートされるライブラリ

以下の Datadog トレーシングライブラリがサポートされています。

ライブラリ最小バージョン
Python0.50.4
Go1.10.0
Java0.24.1
Ruby0.20.0
Node.js0.10.0
PHP0.33.0
.NET1.18.2

トレースとテストのリンク方法

Datadog は、分散型トレーシングプロトコルを使用し、以下の HTTP ヘッダーを設定します。

x-datadog-trace-id
Synthetic モニタリングバックエンドから生成されます。このヘッダーを使用して、トレースがテスト結果にリンクされます。
x-datadog-parent-id: 0
Synthetic テストを生成されたトレースのルートスパンにします。
x-datadog-origin: synthetics
API テストによって生成されたトレースが APM クオータに影響しない ようにします。
x-datadog-origin: synthetics-browser
ブラウザテストによって生成されたトレースが APM クオータに影響しない ようにします。
x-datadog-sampling-priority: 1
Agent がトレースを維持するようにします。

APM クオータへの影響

x-datadog-origin: synthetics ヘッダーは、トレースが合成的に生成されることを APM バックエンドに通知します。このため、生成されたトレースは従来の APM クオータに影響しません。

トレースの保持期間

これらのトレースは、従来の APM トレースと同様に保持されます。

その他の参考資料