Software Composition Analysis のセットアップ
前提条件
Software Composition Analysis をセットアップする前に、以下の前提条件が満たされていることを確認してください。
- Datadog Agent のインストール: Datadog Agent がアプリケーションが稼働するオペレーティングシステム、コンテナ、クラウド、または仮想環境上にインストールおよび適切に設定されていること。
- Datadog APM の設定: Datadog APM がアプリケーションまたはサービスに設定されており、
type:web
の Web トレースが Datadog で受信されていること。 - 対応トレーシングライブラリ: アプリケーションまたはサービスで使用している Datadog トレーシングライブラリが、その言語に対して Software Composition Analysis 機能をサポートしていること。詳細は各 ASM 製品に関する ライブラリの互換性ページを参照してください。
Software Composition Analysis の有効化方法
クイックスタートガイド
- クイックスタートガイドに移動してください。
- Enable Vulnerability Detection を展開表示します。
- Open source vulnerabilities (オープンソース脆弱性) を選択します。
- Start Activation (有効化開始) を選択します。
- ライブラリの脆弱性を特定したいサービスを選択し、Next をクリックします。
- Enable for Selected Services (選択したサービスで有効化) を選択します。
設定ページ
Alternatively, you can enable Software Composition Analysis through the Settings page.
- Navigate to the Settings page and select Get Started in Software Composition Analysis (SCA).
- ソースコードでの静的分析を有効化する場合は、Select Repositories を選択してください。
- Add Github Account を選択し、指示に従って新規 GitHub アプリケーションを作成してください。
- GitHub アカウントの設定が完了したら、Select Repositories を選択して Software Composition Analysis (SCA) を有効化してください。
- 稼働中サービスのランタイム分析を有効化するには、Select Services をクリックします。
- ライブラリの脆弱性を特定したいサービスを選択し、Next を選びます。
- Enable for Selected Services を選択します。
Datadog トレーシングライブラリ
Datadog トレーシングライブラリの設定に環境変数または新たな引数を追加してください。
これらの手順に従うことで、アプリケーションで Software Composition Analysis を正常にセットアップし、アプリケーションやサービスで使用しているオープンソースライブラリに存在する脆弱性を包括的に監視および特定できるようになります。
Datadog Software Composition Analysis (SCA) を使用すると、アプリ内のオープンソースライブラリを監視できます。
SCA はサポート対象言語で -Ddd.appsec.sca.enabled
フラグまたは DD_APPSEC_SCA_ENABLED
環境変数を true
に設定することで構成されます。対応言語は以下の通りです。
- Java
- .NET
- Go
- Ruby
- PHP
- Node.js
- Python
本トピックでは、Java の例を用いて SCA のセットアップ方法を説明します。
例: Java での Software Composition Analysis 有効化
**Datadog Java ライブラリ**を、最低でもバージョン 0.94.0 (Software Composition Analysis 検出機能を使用する場合は少なくともバージョン 1.1.4) 以上に更新してください。
wget -O dd-java-agent.jar 'https://dtdg.co/latest-java-tracer'
curl -Lo dd-java-agent.jar 'https://dtdg.co/latest-java-tracer'
ADD 'https://dtdg.co/latest-java-tracer' dd-java-agent.jar
サービスの言語やフレームワークのバージョンが ASM 機能に対応しているかどうかは、互換性をご参照ください。**SCA を有効化した状態で Java アプリケーションを実行します。**コマンドラインから、
java -javaagent:/path/to/dd-java-agent.jar -Ddd.appsec.sca.enabled=true -Ddd.service=<MY SERVICE> -Ddd.env=<MY_ENV> -jar path/to/app.jar
または、アプリケーションが実行される場所に応じて、以下の方法のいずれかを使用します。
注: 現時点では読み取り専用ファイルシステムには対応していません。アプリケーションは書き込み可能な /tmp
ディレクトリにアクセスできる必要があります。
APM 用の構成コンテナを更新するには、docker run
コマンドに以下の引数を追加します。
docker run [...] -e DD_APPSEC_SCA_ENABLED=true [...]
コンテナの Dockerfile に以下の環境変数の値を追加します。
ENV DD_APPSEC_SCA_ENABLED=true
APM 用のデプロイメントコンフィギュレーションファイルを更新し、SCA 用の環境変数を追加してください。
spec:
template:
spec:
containers:
- name: <CONTAINER_NAME>
image: <CONTAINER_IMAGE>/<TAG>
env:
- name: DD_APPSEC_SCA_ENABLED
value: "true"
以下を環境セクションに追加して、ECS タスク定義 JSON ファイルを更新します。
"environment": [
...,
{
"name": "DD_APPSEC_SCA_ENABLED",
"value": "true"
}
]
サービス呼び出し時に、-Ddd.appsec.sca.enabled
フラグまたは DD_APPSEC_SCA_ENABLED
環境変数を true
に設定してください。
java -javaagent:dd-java-agent.jar \
-Ddd.appsec.sca.enabled=true \
-jar <YOUR_SERVICE>.jar \
<YOUR_SERVICE_FLAGS>
参考資料