概要
メトリクスモニターは、最も一般的に使用されるタイプのモニターの 1 つです。このガイドでは、変化アラート検出方法の動作と追加オプションについて説明します。変化アラートモニターの動作と変化アラート評価のトラブルシューティング方法について説明します。
変化アラートモニターとは?
以下は、変化検出方式のモニターがどのように機能するかの内訳です。
- モニターは現在時刻のデータポイントのクエリを取ります。
- N 分前、N 時間前、N 日前のデータポイントのクエリを取ります。
- そして、(1) と (2) の値の差のクエリを取ります。
- 集計は、単一の値を返す (3) のクエリに対して適用されます。
- Set alert conditions で定義されたしきい値は、(4) で返された単一の値と比較されます。
モニターの作成
Datadog で 変更アラートモニターを作成するには、メインナビゲーションで Monitors → New Monitor → Change を選択します。
評価条件
ここでは、変化アラートモニターで構成する必要があるさまざまなオプションを示します。
この例では、次のアラート条件が設定されています。
1 時間 における change の 平均 を 5 分 前と比較する
選択したオプション | 説明 | オプション |
---|
average | クエリに適用される集約方法。 | Average , Maximum , Minimum , Sum |
change | 値の絶対変化量かパーセント変化量かを選択。 | change または % change |
1 hour | 評価ウィンドウ。詳細はモニター設定ドキュメントを参照。 | N 分、時間、日、週、最大 1 か月まで設定可能 |
5 minutes | クエリをどれだけシフトさせるかの時間範囲。 | N 分、時間、日、週、最大 1 か月前まで指定可能 |
変化と変化率
変化アラート検出の構成には、Change と % Change の 2 つのオプションがあります。
これは、次の表の数式セクションで表されるモニターの評価方法を決定します。
オプション | 説明 | 計算式 |
---|
変更 | 値の絶対変化量です。 | a - b |
% Change | 前回値と比較した値の変化率。 | ((a - b) / b) * 100 |
どちらの場合も、Change
と % Change
は正でも負でもかまいません。
通知
For instructions on the Configure notifications and automations section, see the Notifications and Monitor configuration pages.
変化アラート評価のトラブルシューティング
変化アラートの評価結果を確認するには、メトリクスクエリをノートブックで再構築します。
この変化アラートモニターを以下の設定で実行します。
モニタークエリ:
pct_change(avg(last_5m),last_30m):<METRIC> > -50
これは、以下の条件のクエリの内訳です。
- avg の集計。
- % change を使用する。
- 評価ウィンドウは 5 minutes。
- タイムシフトは 30 minutes つまり 1800 秒。
- しきい値は > -50。
クエリの再構築
- ノートブックとタイムシフト関数を使って、特定の評価でモニターが使用したデータを再構築します。
- 現在時刻のデータポイントのクエリ (これは通常のクエリ)。
- N 分前のデータポイントのクエリ (これは通常のクエリ + timeshift(-1800))。
- タイムシフト関数は、データを後ろにシフトするため、負の期間を使用します。これらのクエリと、表の変化率式を組み合わせてください。
- 注: この例ではメトリクスが 1 つしかないため、1 つのクエリ (a) を使用し、数式
((a - timeshift(a, -1800)) / timeshift(a, -1800)) * 100
を追加することも可能です。
- モニターの履歴グラフとノートブックのグラフを比較してください。値は同等ですか?
- 集計を適用します。
- ノートブックのグラフを変化アラートのモニター評価と比較するには、時間枠を変化アラートと一致させます。
- 例えば、1:30 に過去 5 分間のモニター評価値を確認したい場合、ノートブックの範囲を 1:25 - 1:30 にします。
参考資料