アプリケーションで実行されている WebAssembly コードからキャプチャしたトレースを視覚化する
概要
このインテグレーションは、アプリケーションで実行される WebAssembly (WASM) コードから関数トレースを提供します。WebAssembly コードのパフォーマンスに加えて、以下の動作についてのインサイトを得ることができます:
WebAssembly コードは安全かつ制限された環境で実行されるため、従来のコード監視手法は機能しません。専用の可観測性スタックにより、他のアプリケーションと同じレベルで WASM モジュールを継続的にモニタリングできます。
Datadog の利用者は、オープンソースの SDK と Adapter を使って WASM プログラムから完全なトレースを出力できます。アプリケーションに Datadog Adapter をインストールするには、dylibso/observe-sdk
リポジトリを参照してください。
さらに、Dylibso は既存の WASM モジュールを再コンパイルして関数およびメモリ割り当てのトレースを追加する自動インスツルメンテーションツールを提供しています。詳しくは support@dylibso.com にお問い合わせいただくか、自動 WebAssembly インスツルメンテーションについてご覧ください。
セットアップ
インストール
アプリケーションのプログラミング言語に応じて、GitHub 上の dylibso/observe-sdk
から適切な Datadog Adapter を選択してください。
構成
SDK と Adapter を Datadog Agent に接続するためには、以下の情報が必要です:
- Datadog Agent ホスト URL
- SDK と Adapter をインポートしているアプリケーションのサービス名
検証
Observe SDK に含まれるオプションの中から Datadog Adapter をインポートし、設定したら:
- アプリケーションを再デプロイして、WebAssembly コードを呼び出す箇所に Datadog Adapter が組み込まれるようにします。
- WebAssembly モジュール (
.wasm
) が読み込まれていることと、そのエクスポートされた関数のいずれかを呼び出していることを確認します。 - Datadog ダッシュボードで、サービスから送信されたトレースをチェックします。
収集データ
イベント
WebAssembly Observe SDK は、アプリケーションから関数実行やメモリ割り当てイベントのトレースを収集します。
トラブルシューティング
ご不明な点がございましたら、Dylibso サポートまでお問い合わせください。