Agent のデフォルトの動作

v6.19 以降/v7.19 以降の Agent は、デフォルトで、旧バージョンに合わせて TCP ではなく HTTPS で圧縮してログを転送します。 ログの収集が有効化されている場合、Agent を起動すると、HTTPS 接続性テストが実行されます。テストが成功した場合、Agent は圧縮された HTTPS 転送を使用します。それ以外の場合、Agent は TCP 転送をフォールバックします。

この接続性テストは Agent の起動時にのみ実行され、HTTPS のみをテストします。起動した時に Agent が TCP と HTTP の両方に接続していない場合、Agent は TCP 転送を使用し、再び接続しても次に Agent を再起動するまでこの動作は変わりません。

Agent が使用している転送を確認するには、Agent status コマンドを実行します。

Agent のステータス

:

  • 旧バージョンの Agent の場合、TCP 転送がデフォルトで使用されます。Datadog では、v6.14 以降/v7.14 以降を実行している場合は HTTPS 転送、v6.16 以降/v7.16 以降を実行している場合は HTTPS 圧縮を実施することを強くおすすめします。
  • Datadog へログを転送する際にプロキシを使用する場合は、特定のトランスポート(TCP または HTTPS)を常に強制使用します。

特定の転送の実行

下記のコンフィギュレーションを使用して、TCP または HTTPS 転送を実行します。

バージョン v6.14 以降/v7.14 以降 の Agent で HTTPS 転送を実行するには、Agent のメインコンフィギュレーションファイル (datadog.yaml) を次のように更新します。

logs_enabled: true
logs_config:
  force_use_http: true

環境変数を伴った形でログを送信するには、以下の構成を行ってください。

  • DD_LOGS_ENABLED=true
  • DD_LOGS_CONFIG_USE_HTTP=true

デフォルトで、Datadog Agent はポート 443 を使用して HTTPS 経由でログを Datadog に送信します。

HTTPS 転送

200 ステータスコードが Datadog ストレージシステムから返されるため、最も信頼性の高いログ収集を行うには、HTTPS ログ転送コンフィギュレーションを推奨します

HTTPS インテークスキーマ

HTTP を使用して、次を上限として Agent がログのバッチを送信します。

  • 最大バッチサイズ: 1MB
  • ログ 1 つの最大サイズ: 256kB
  • 各バッチの最大ログ数: 1,000

ログの圧縮

compression_level パラメーター (または DD_LOGS_CONFIG_COMPRESSION_LEVEL) には 0 (圧縮なし) から 9 (最大圧縮、リソース使用率: 高) までの値を設定できます。デフォルト値は 6 です。

圧縮を有効化した場合の Agent リソースの使用状況については、Datadog Agent のオーバーヘッドで詳細をご確認ください。

6.19 / 7.19 以前のバージョンの Agent の場合、次のようにAgent のメインコンフィギュレーションファイル (datadog.yaml) 更新して圧縮を行う必要があります。

logs_enabled: true
logs_config:
  use_http: true
  use_compression: true
  compression_level: 6

バッチ待機時間を構成する

Agent は、各バッチが (コンテンツサイズまたはログ数のいずれかで) 満たされるまで最大 5 秒待ちます。そのため、最悪の場合 (ログがほとんど生成されない場合)、HTTPS に切り替えると、すべてのログをリアルタイムで送信する TCP 転送よりも 5 秒遅くなる可能性があります。

各バッチが満たされるまで Datadog Agent が待機する最大時間を変更するには、Agent のメインコンフィギュレーションファイル (datadog.yaml) に以下のコンフィギュレーションを追加してください。

logs_config:
  batch_wait: 2

または、DD_LOGS_CONFIG_BATCH_WAIT=2 環境変数を使用します。単位は秒、整数 1 から 10 の間で設定します。

HTTPS プロキシのコンフィギュレーション

ログを HTTPS 経由で送信する場合は、他のデータタイプと同じプロキシ設定セットを使用して、ログを Web プロキシ経由で送信します。

TCP 転送を実行するには、Agent のメインコンフィギュレーションファイル (datadog.yaml) を次のように更新します。

logs_enabled: true
logs_config:
  force_use_tcp: true

環境変数を伴った形でログを送信するには、以下の構成を行ってください。

  • DD_LOGS_ENABLED=true
  • DD_LOGS_CONFIG_FORCE_USE_TCP=true

デフォルトでは、Datadog Agent は TLS で暗号化された TCP を介して、ログを Datadog に送信します。これを実施するには、外部へ送信できる通信 (Datadog US サイトではポート 10516、Datadog EU サイトではポート 443) が必要です 。

: SOCKS5 プロキシは 圧縮 HTTPS でまだサポートされていないため、SOCKS5 プロキシサーバーのセットアップでは TCP 転送が実行されます。